幸四郎は「えっ○○君なんなんそれ、おやつにそれはないわ~」とか言っちゃってさ
そんなことを言っちゃう幸四郎に、さけるチーズの端を少し摘まんで、スーーーっと気持ち良く割いて見せて、それを何度も繰り返しながらちまちま食したい
そのうち幸四郎が「ちょっとだけ僕にもやらせてw」って言ってきて
やがて自分の手に持ったままのさけるチーズに何度も手を伸ばす幸四郎に「これ、めっちゃ楽しいねw」って言われたい
元気だったかw
本格的なやつじゃなくて、ちょっとその辺2人でぶらっと散歩とかしてさ
少しだけ桜の木が植わってる道を通りかかって「あれ、こんなとこに桜の木あったんだ」とか言って
「明日から雨予報だから、週末には散っちゃうね」と言って少し哀しげな幸四郎の横顔を、やがて満開に咲き乱れるであろう桜の花を引き立て役にして見惚れていたい
チューブの練乳持参して、幸四郎にはアンパンマンの涎掛けを着けさせるんだ
さっきまで長時間の移動で疲れてぐずっていたくせに、ビニールハウスに入ると瞬く間に元気になってさ
パタパタと苺に駆け寄って、とびきり大きいのを見つけようと必死な幸四郎の後ろ姿を少し遠くから見守りたい
白く柔らかな細い指に、真っ赤な苺が一粒積み上げられ
それに見劣りしない血色の良いぽってりとした唇に吸い込まれていく
やがて幸四郎が駆け寄ってきて
「○○君、これ酸っぱい~!練乳~!!」とせがまれたい
みんな帰って誰もいない校庭で2人きりで
少量の水を汲んできて、石ころが混じってないさらさらの砂を追い求めるんだ
良さそうな砂が調達出来そうな場所を見つけたら、さらに小石を除いてサラ砂を掻き集めて、少しだけ水含ませてそれをだんごに丸めて
サラ砂をかけて、また丸めて
2人でいるんだけど、とくに会話することもなく
陽が暮れるまで黙々と作業を進めていきたい
帰る時には作りかけのだんごは花壇の茂みに隠すんだ
「俺たちだけの秘密基地な」とか言って
それでまた明日も、その次の日も、2人この場所でだんごを丸めて
日に日に固く艶やかになっていくだんごと共に、幸四郎と過ごす時間を大事に育んでいきたい
幸四郎に喜んでもらいたくて、幸四郎の好きなスープカレーを一心不乱に大量に作って詰め込みたい
なみなみに注がれた弁当箱からスパイスの香りが漂ってて
蓋を開けた勢いでこぼれ出ちゃって幸四郎の服に付いちゃったりして
スープカレーなのにスプーン持ってくるの忘れて代わりにお箸しか無かったりしてさ
「何なのこれ?何考えてるの?馬鹿なの?○○君全部食べなよ」と冷たく罵られたい
でも笑った
幸四郎だけに
マジでありがとう
誰もいない空っぽの教室で、校庭を眺めながらだべっていたい
休み時間の間に他のみんなは着替えて校庭に出てるんだけど、始業のチャイムが鳴って教室に戻ってみると幸四郎が窓際の一番後ろの席に座っててさ
「あ、◯◯君下におらんな~おもてたらおんなじサボりか~」って言われて、一瞬でもここから自分の姿を探してみたのかと思いドキッとしてきゅんとしたい
「◯◯さん可愛いよな~。◯◯君はクラスの女子で気に入ってる子おるん?」
と聞かれ、別にいないと答えると「え~理想高いと彼女でけへんで~」って微笑みながら肩をポンと叩かれたい
引き続き校庭で走る女子たちのお尻を目で追いかける幸四郎の横で、さっき叩かれた肩で幸四郎の華奢な腕を感じていたい
2012/04/05(木) 01:09:13.30 ID:eAxX8OuDi [1/1] AAS
最初は2人で、何気なく包み紙丸めながら美味しく食べてるんだけど
だんだん増えてきたのを、どちらかが言い出すともなく並べ始めてさ
ふと幸四郎の手元に目をやると、丸めた玉を密集させて星の形を作ろうとしてて、その愛おしさに俺は包まれながら
「今から僕金色担当な~○○くん銀色w」って幸四郎にはよくわからない優越感に浸ってもらいたい
もうお腹いっぱいなんだけど、包み紙収穫のために
最終的には「○○くん金色食べなよ」とかいって無理やり食べさせられたい
2012/04/01(日) 23:47:08.29 ID:+sstOKgg0 [2/2] AAS
まだ少し肌寒い春の始まり
季節の変わり目の空気を堪能しながら、腹を満たすためひとり歩いて食堂に向かう
日替わりメニューに好みのものがなかったので、仕方なく消去法で選んだ塩ラーメンをトレイに乗せ、カウンター席へと運ぶ
腰掛けた向かい側は一面ガラス張りになっていて、目の前には緩やかな川が流れている
その表面を優しい日差しがきらきらと撫でており、眩しい光が足元にまで零れ出していた
「めっちゃ気持ちいい眺めやな~」
右側から馴染みのある、柔軟剤の匂いがふわっと舞い込んで、熱々の食欲そそる香りを一瞬だけ立ち消した
幸四郎が僕の隣の椅子をひき、同じ丼を並べて置いた
「お、○○くんもラーメンにしたん?」
「他に美味しそうなのなかっただろ?」
「えっ僕はこれが食べたくて選んだのにwなんかショックやわ~」
目を細めながら蓮華を口に運ぶ幸四郎につられて、僕も箸を持ち直し麺を泳がせた
湯気に紛れて聞こえてくる吐息、熱々の汁をすするその音を辿れば、陶器に触れ合う、熱さで血色の良くなった、少し厚みのある唇
幸四郎の白い肌が、それをより鮮やかに魅せた
「○○くん、どないしたん?はよ食べな冷めるで」
いつのまにか見惚れてしまっていた自分にはっとした
「あ、もしかして猫舌?お子ちゃまやな~ふ~ふ~したろか~」
なんて全くその気のない台詞に、今日も僕は酔いしれている
こんなひと時が、永遠であればといつも願う
天皇賞春の日(だっけ?)に毎年やってるイベントで流したら結構ウケると思うんだよね。
相手役探しが難しいけど。
現役ジョッキーで候補いるかね?
なんて嘆く幸四郎の傍らで、2人だけで過ごせる僅かな時間に密かな喜びを感じたい
コンビニまで結構距離があるんだけど、緊張してて会話が上手く弾まなかったりしてさ
陳列されたお酒やおつまみを適当に選んで次々とカゴに放り込みながら
(さっきの問いかけには、こう答えられれば良かったかな・・)とか考えたりして
そしたら幸四郎が「あったでー」って言いながら嬉しそうに寄ってきて
「○○君これ好きやろ?今日ずっとこれ食べてたやんw」て言いながらお菓子をカゴに入れられたい
自席に着いて辺りを見回したけど、幸四郎の姿はまだなくて
(また今日も遅刻か・・・いや欠席かな)なんて考えながら幸四郎の登校を待ち侘びたい
3限目にも差し掛かってくると眠たくなってきて、うとうとしてるうちにいつの間にか寝落ちしちゃってて
教師が出入りする物音にも、隣の席の津村のいつもの独り言も気にならないほど爆睡してるんだけど
「んんっ」「んんんっ」って聞き覚えのある、癖のある咳払いがどこからともなく聞こえてきて
目をつむったまま(あ、幸四郎来たんだ)ってほくそ笑みたい
その中心に幸四郎がいてさ
俺はそのやけに明るい教室の一角を、少し離れた場所から背中で感じ取ることしかできないんだ
「だよなーw」
「ちょwウケるwww」
「幸四郎まじ最高なんだけどwww」
とか聞こえてきてさ
幸四郎は今、どんな表情してるんだろう
俺に見せることない姿を一目見たいと願うんだけど、振り向く勇気が無い俺にはその笑顔を見る権利なんて一切無くてさ
そしたら幸四郎が「ね、○○君!○○君も今の聞いてた?」
って声かけてくれてさ
(うおおおおぉぉぉぉぉ)ってなって、どうしようどうしよう内心バクバクしながらもすげー勇気振り絞って「うん・・面白いよね」って返したら
「えっ?本当に聞こえてたの?wうそ、どんな内容だったか言ってみて?w」なんて言われちゃって
「えっ・・・と・・・」ってシドロモドロする俺に
「わかんないのに相槌打ったり笑ってたりするひとウケるんだけどwww」って嘲笑してほしい
嫌なことや辛いことがあると、動物たちに癒されたくてつい立ち寄ってしまうんだ
いつも横座りしてる真っ黒なパピヨンが俺の密かなお気に入りでさ
(今日はもう寝ちゃってるかな、寝てたら抱っこはやめておこう・・)とか考えながらパピヨンの方へ目をやると
小さくしゃがみ込んで、ガラス越しにじーっとパピヨンを見つめてる先客がいてさ
「幸四郎?」って声かけると「おぉ!ビックリした~!○○君?」
なんて事になってみたい
「こいつ可愛いよな~この座り方w」
「あれ、なんか僕のことめっちゃ睨んでない?」
「眠そうやな~見てーうとうとしてるわ~」
なんて一喜一憂する幸四郎の、その少しだけ茶色掛かった綺麗な髪越しに荒んだ心癒されたい
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