【競馬】井崎脩五郎のおもしろ競馬学　実績も勢いもなかった「オミクロン」

目が点になった。

こんな名前の馬がいたのか。まるっきり記憶がなかった。忘れ切っていた。いたんだなあ…。

実は、５日にチャンピオンズカップ（ＧⅠ、２０１３年までの名称はジャパンカップダート）が行われるので、過去の出馬表をパラパラと見ていた。そうしたら、０４年の出馬表にこんな名前があったのだ。

「オミクロン」

今、世界中が注視している新型コロナウイルスの新しい変異株、あのオミクロンとまったくの同名である。ドイツ代表として、０４年の第５回ジャパンカップダート（東京ダート２１００メートル、１６頭立て）に出走していた。

オミクロン　牡３歳　鹿毛

父　ジャーマニー

母　オストタイクーン

母の父　ラストタイクーン

アンドレアス・スボリッチ騎手

このオミクロンという馬、なんで来日したのだろうと思うくらい脈のない馬で、ダート戦に出たことが一度もなかった。芝でも、ＧⅠでは４戦して連対なし。前走も、自国ドイツで８着と、実績も勢いもなかった。

ファンはそのあたりをすぐ見破り、単勝オッズ８９．２倍の１１番人気。その他多勢。そして結果も、中団からジリ貧で１５着と精彩がなかった。

オミクロンはギリシャ語のアルファベットで１５番目ということだから、まさに名前通りの着順だった。

これまで変異株は、ギリシャ語のアルファベットの順番通り、アルファ、ベータ、ガンマ、デルタ…と命名されて、本来、今回はニュー（１３番目）はずだったが、英語のニュー（ＮＥＷ＝新しい）と混同されやすいという理由でボツ。ならば、クサイ（１４番目）のはずだが、これも、中国の習主席の習の字が、英語表記だとクサイ（ＸＩ）で同じになるという理由からか、ボツ。忖度(そんたく)のしすぎと話題になっている。

世界保健機関（ＷＨＯ）と国際オリンピック委員会（ＩＯＣ）の中国べったり、地勢的に立場が難しい日本を詠んだ川柳、「クサイ仲、バッハテドロス　オミクロン」が今流行中だ。（競馬コラムニスト）

https://news.yahoo.co.jp/articles/94f74bb27d9d91f573bb7718883687092a5936a4

チャンピオンズカップにも出走したことがあるオミクロン（２００４年撮影）

コロナ株は歴代の中国の最高指導者の名前つければいいのに

ただたんに

ギリシャ語から取っただけ

ニュースにする価値もない