軽種馬の出産始まる　下河辺牧場ではオルフェーヴルの子誕生

軽種馬の出産始まる　下河辺牧場ではオルフェの子誕生
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　昨年、ダノンシャークがマイルチャンピオンシップ、ショウナンアデラが阪神ジュベナイルフィリーズを制して中央競馬ＧⅠ２勝をあげた町内福満の下河辺牧場（下河辺行雄社長）では、２２日から軽種馬の出産が始まっている。牧場によると３０日現在１０頭が誕生し、スタッフが神経を張り詰め出産に立ち会っている。

　１２０頭の繁殖牝馬をけい養している下河辺牧場では、今年９５頭の出産を予定。３～４月をピークに最終予定日は５月中旬となっている。

　２８日には、史上７頭目の三冠馬に輝き、今年生まれる子が初産駒となるオルフェーヴルを父に持つ牝馬が誕生。母馬は英国で３勝、祖母がイタリア３歳馬チャンピオン、曽祖母が英国３歳馬という良血。凍てつく場内で母馬から乳をもらい日々順調に成長している。

　これから牧場では、３年連続ＪＲＡリーディングサイアーのディープインパクトや、ゴールドシップなど数々のＧⅠ・重賞馬を輩出しているステイゴールド、一昨年の年度代表馬ロードカナロアやその父キングカメハメハなど人気種牡馬の子も出産予定で、生まれてくる子馬に競走馬としての期待は募る。

　下河辺社長（４４）は「これからが出産のピーク。無事に生まれてくることを願ってスタッフ一同気合が入る。良い緊張感で日々の管理に務め、健康で丈夫な馬に育てあげたい」と子馬たちに優しいまなざしを送る。

馬産地・日高管内には現在、約８００戸の牧場があり、今年春には約５千頭の子馬が誕生する予定だ。