【競馬】オグリキャップの孫「ミンナノヒーロー」　安楽死

盛岡競馬場で7月20日に開催されたレース中に1頭の馬が足を故障し、天国へと旅立った。
馬の名前は「ミンナノヒーロー」（牡4歳）。
地方競馬から中央競馬にデビュー後、並み居る良血馬をなぎ倒し圧倒的な強さを見せたオグリキャップの孫にあたる。
ミンナノヒーローも岩手競馬で3連勝を飾り、中央競馬への転入条件を満たしていた。
「芦毛（あしげ）の怪物」と呼ばれたオグリキャップの再来を期待した多くのファンが突然の別れを惜しんだ。

「強いレースのできる馬だっただけに残念」「ここからって所だったのにあまりに悲しすぎる」

1400メートルに出走したミンナノヒーローは、前半から先頭グループにつき、最後の直線で先頭に抜け出ようとしたところで突然、足を止めた。
一瞬の出来事に場内がざわめいた。
左第1指関節開放脱臼と診断され、苦しまないように同日中に安楽死の処置がとられた。
レース後、SNS（ネット交流サービス）にはファンらの悲しみの声が相次いで投稿された。

2017年に北海道新冠（にいかっぷ）町の佐藤牧場で生まれた。
母はオグリキャップ最後の産駒、ミンナノアイドル。
標準より小さかったが、学習能力の高さとスピードが強みだった。
3歳になり中央競馬でのデビュー戦を予定していたが、左前脚を骨折して辞退。その後、同じ所を再び骨折した。

佐藤牧場の佐藤信広さん（69）は「普通なら出走は無理と判断する。でも（オグリキャップを知る）ファンとしてデビューさせたいという信念があった」と話す。
競走馬の能力検査でも高評価を受け、地方競馬で3連勝し中央競馬に転入する道を選んだ。
そこで今年2月、知人の調教師、佐藤祐司さん（60）がいる岩手に連れてきた。

4月の水沢競馬場でのデビュー戦こそ2着だったが、5月9日の1300メートルではスタートから先頭に飛び出し独走状態でゴール。
同月24日と6月15日のレースでも大差をつけて勝った。
地方競馬からはい上がる姿はオグリキャップと重なった。

佐藤信広さんは「ミンナノヒーローを管理することになったのも宿命。
重たい責任を背負っている」と口にし、調教師の佐藤裕司さんも「けがで治療した所が大丈夫か心配」と繰り返し、気に掛けていた。
7月20日の出走は体調などを十分に考慮した上で、競走馬としての経験を積ませようと判断したものだった。

※下記リンクより、一部抜粋。全文はソースで
https://news.nifty.com/article/sports/athletic/12159-1180834/

いつになったら安楽死しないでよくなる技術が出てくるの